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がんと「お金」 高額療養費制度 と限度額認定証

この記事はこんな方におすすめ
  • 「がん」を宣告された方。
  • これから「がん治療」をする方。
  • 「闘病生活」の経済面を知りたい方。
  • 「高額療養費」を知りたい方。
  • 「限度額認定証」を知りたい方。

「闘病生活」の経済面。
不安ですよね。

僕も未だに「不安」です・・汗)。

まずは「基本編」。
今回は「高額療養費制度」についてです。

楽しく、生きる為に。

「限度額認定証」の申請

「高額療養費制度」

これから「がん治療」を受ける。
その経済的な第一歩は
「高額療養費制度」の活用。
「限度額認定証」の発行です。

「医療費」には1ケ月単位で
自己負担の限度額があります。
その限度額は
「年齢」と「所得」によって
それぞれ違います。

高所得の方はそこそこ払うし、
低所得の方は低めです。

「高額療養費制度」とは
その限度額以上に支払った額面は
申請すれば後で戻ってきますよ、
というものです。

そして、後では困るから
窓口で限度額までの支払いにして下さい。

と、提示するのが
「限度額認定証」になります。

申請可能なのは
治療した翌月の1日から
2年間になります。

がんちゃん
がんちゃん
じゃあ、持ってない人はすぐに「限度額認定証」を発行した方がいいね。
ガン子ちゃん
ガン子ちゃん
というか、最初から窓口で限度額までにしてよ!って思っちゃうけどね。大人の事情かしら?まったく。

「限度額認定証」の申請は役所です。
「国民健康保険」の方は
お近くの市区町村役場へ問い合わせましょう。

「社会保険」の方は
会社の総務、事務の方にご相談下さい。

ちなみに、過去2年間分はさかのぼって
支払った分を請求することが出来ます。

「外来診療」と「入院」は別!

以下の図は70歳未満の方の区分です。
70歳以上の方はまた別区分になります。最後に記します。

区分 所得 自己負担限度額 多数該当
標準報酬月額83万円以上。
標準月額81万円以上。
252,600円
+(総医療費-842,000円)×1%
141,100円
標準報酬月額53万~79万円。
報酬月額51万5千円以上
      ~81万円未満。
164,400円
+(総医療費-558,000円)×1%
93,000円
標準報酬月額28万~50万円。
報酬月額27万円以上
     ~51万5千円未満。
80,100円
+(総医療費-267,000円)×1%
44,400円
標準報酬月額26万円以下。
標準月額27万円未満。
57,600円 44,400円
被保険者が市区町村の非課税者等 35,400円 24,600円

総医療費=保険適用される診察費用の10割。
「多数該当」は後で説明します。

「エ」の区分の方を例)に

上の図の「エ」の人の欄を見て下さい。

自己負担限度額は57,600円です。
なので、その月1ケ月、

支払いの総額MAXが57,600円。
それ以上は足が出てもかかりません。
というものです。

例えるとこんな感じです。

例えば7月5日。
通院で抗がん剤治療をして
窓口の支払いが3割負担でも30万円!

でも安心。MAX57,600円の
支払いだけでOK!

だから7月20日。
また通院で抗がん剤治療。
またまた窓口の支払いが
3割負担で30万円!

でも大丈夫。
7月の限度額はMAX57,600円で
7月5日に支払い済み。
それ以上に支払う事はありません。
今回は支払いがゼロ円になります。

ここで大きな注意点が2つあります。

  • 外来診療
  • 入院     は別扱いになる。
  • 医科
  • 歯科     は別扱いになる。

例)で説明すると、
その月の自己負担限度額は・・・

  • 外来診療のMAX:57,600円
  • 入院のMAX:57,600円

7月22日から1週間入院した場合。
外来診療は支払いがMAXだが、
入院はまだ支払いがゼロ円。
支払い上限に達していないので、
入院に関して57,600円に達するまで
7月は支払いが発生するということです。

これは「抗がん剤治療」で
たまに遭遇する例)です。

月初「入院」で抗がん剤治療。
月末に「外来」で抗がん剤治療。

抗がん剤でこの状況だと
ほとんどダブルでMAXの医療費が・・・。

ここは主治医と要相談。
可能であるならどちらかで
その月は統一してもらいましょう。

ちなみに薬は、薬局で支払った自己負担額を
処方せんを交付した医療機関に含めて計算します。

がん子ちゃん
がん子ちゃん
同じ薬でも外来でもらったら「外来診療」。入院でもらったら「入院」扱いになるわよ。

例)外来診療で①診察、
その後②抗がん剤をして、
帰りに貰った処方箋を薬局で③支払い。
その場合は①+②+③のすべてを
全部合算したものが自己負担額です。

自己負担額がもうすでにMAX支払いで
同病で薬をもらった時の支払いは
後から帰って来ます。

「国保」は申請書類が送られて来ます。
「社保」は問い合わせて下さい。

同一世帯なら合算もOK

同一の公的保険
「社保」、「国保」の場合、
その世帯の負担額も合算出来ます。

つまり、奥さんやお子さんが扶養で
保険が一緒なら合算可能です。

もちろん、ここでも外来と入院は別。
旦那さんの入院と奥さんの入院で合算。
といった具合になります。

ただし、70歳未満の場合は、
21,000
円以上であることが必要です。

21,000円以上となるとあまりないけど、もしもの場合は助かるわね

「多数該当」とは

先ほどの区分の表、右側に
「多数該当」という欄があります↓。

これは「高額療養費制度」が
適応された月から1年間のうち、
3
MAXを支払ったら、翌月からは
「多数該当」の額を払えばOKです。
ということです。

区分 所得 自己負担限度額 多数該当
標準報酬月額83万円以上。
標準月額81万円以上。
252,600円
+(総医療費-842,000円)×1%
141,100円
標準報酬月額53万~79万円。
報酬月額51万5千円以上
      ~81万円未満。
164,400円
+(総医療費-558,000円)×1%
93,000円
標準報酬月額28万~50万円。
報酬月額27万円以上
     ~51万5千円未満。
80,100円
+(総医療費-267,000円)×1%
44,400円
標準報酬月額26万円以下。
標準月額27万円未満。
57,600円 44,400円
被保険者が市区町村の非課税者等 35,400円 24,600円

先ほどの例)にならって
「エ」の方で説明します。

1年間のうち
3回57,600円を支払ったら、
翌月からMAX44,400円に
なりますよ、ということです。

1月:57,600円ここから1年間!
2月:16,000円
3月:57,600円
4月:57,600円
と、3回支払ったら・・・

5月:44,400円
6月:44,400円
7月:44,400円
→12月まで44,400円。
といった具合です。

ここにも注意点があります。

  • 適応が「1年間」であるということ。

例えば上記の例で1月から
1月、3月、4月と
自己負担限度額を支払った場合、

5月から多数該当の金額、
44,400円の支払いとなり、
1月が自己負担限度額の支払い始めなので、
そこから1年間、12月まで適応されます。

そして1月からは再び、
57,600円へと戻ります。

そして再び
自己負担限度額を3回支払ったら、
その翌月から多数該当の金額、
44,400円の支払いがスタート。

このサイクルです。

なので、仮に
1月から57,600円の支払いに戻り、

1月:57,600円→①回
2月:3,000円
3月:57,600円→②回
4月:23,000円
5月:57,600円→③回
と3回支払ったら・・・

6月から44,400円支払いになり
翌年の来年の12月までは
毎月の支払い額がMAXで
44,400円になります。

ここで注意点があります。

「社会保険」と「国民健康保険」は扱いが別ということ。

転職、退職の際など、
「社会保険」と「国民健康保険」の
切り替わりがある時は気を付けましょう。

例えば上記の例)で・・・

翌年の9月に退職したとします。
「社会保険」→「国保」に切り替えです。

翌年の
6月:57,600円
7月:57,600円
8月:57,600円
と自己負担限度額で支払ってきました。
9月から「多数該当」となり、
支払い金額が下がるタイミングで
保険が切り替わると、
10月から「国保」で1からまたやり直しです。

10月からまた3回、
自己負担限度額を支払った翌月から、
限度額が適応されます。

まぁ、この支払の為だけに
保険の切り替えタイミングを変えるのは
なかなか難しいですが、
頭に入れておくと驚きは軽減されます。

「社会保険」独自の制度

社会保険の場合は
それぞれ違った限度額設定が存在する
場合があります。

事務方とよく相談、調べてみて下さい。

ぶっちゃけちゃうと、
僕の場合は月の限度額が2万円でした。
それも多数該当など関係なく、です。

毎月の支払総額の限度額が2万円。
これはかなりの負担軽減になります。
といっても、それだけ高い保険料を
ずーっと毎月支払っていたんですけどね・・汗)。

高額療養費貸付制度


限度額認定証を発行していない場合、
限度額以上の払い戻しは後になりますよね。
その時、医療費が高額で、払えない場合、
高額療養費貸付制度があります。

高額療養費が払い戻されるまでの資金として、
払い戻される額の8割から9割相当を
無利子で借りることが出来ます。

なので、最初から限度額認定証下さいよ
って話ですけどね、やっぱり(笑)。

というか、病院に支払い今月待ってと
お願いすると融通の利く病院もあるので、
困った時はまず相談してみて下さい。

少しでも経済的負担を軽く

「高額療養費制度」
おわかりになりましたか?
ご理解頂けたら幸いです。

少しでも経済面の負担を軽く
楽しいがんライフを送りたいですね。

制度で利用出来るものは
出来るだけ、利用しましょう。

困った時は、病院であれば
看護士さん、相談員さん、
ソーシャルワーカーさん、
様々な人が相談に乗ってくれます。

どこに行っても人との繋がりは大切。
人と人の繋がりが命をつないでいます。

kenken
kenken
使える制度と人は大切。困ったら相談だね。

70歳以上の方の区分

70歳以上の方の区分は以下になります。
2018年11月現在の最新のものです。
70歳以上の方の区分はコロコロ変わってるので、
時折、チェックした方がいいです。

所得区分 自己負担限度額 多数該当
  外来(個人)/外来・入院(世帯)
 
現役並みⅢ
報酬月額83万以上で高齢受給者証の負担が3割の方。
252,600円
+(総医療費-842,000円)×1%
140,100円
現役並みⅡ
報酬月額53万~79万円で高齢受給者証の負担が3割の方。
167,400円
+(総医療費-558,000円)×1%
93,000円
現役並みⅠ
報酬月額28万円~50万円で高齢受給者証の負担が3割の方。
80,100円
+(総医療費-267,000円)×1%
44,400円
一般所得者 18,000円(年間上限144,000円)/56,600円
44,400円
被保険者が市区町村の非課税者等 8,000円 24,600円
被保険者とその扶養の家族の収入から必要経費、控除額を除いた後の所得がない場合。 8,000円 15,000円

総医療費=保険適用される診察費用の10割。

掲載されている医療情報は一般論に加え、
多分に主観的見解が含んでいるものであり、
すべての個人に適応できるものとは限りません。
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kenken
2015年11月に肺腺がんステージ4、余命1年の宣告を受ける。 只今、元気にアディショナルタイムを駆け抜け中! 呟いたりもします。 noteも始めました。